4)飼育責任者はだれ?
子どもが犬を飼いたいと言いだしたときによくあるのが、「ボクが必ず世話をするから」というもの。しかし子どもの気持ちはコロコロと日々変わるもの。興味がほかに移ったからといって世話がおろそかになったり、放置することは絶対にあってはなりません。
そのため万が一、子どもが面倒をみなくなってしまったときに、だれが代わりに世話をするのか、どのようにして子どもを犬の世話へ戻すのかを、あらかじめ考えておく必要があるのです。
生まれたときからずっと犬と一緒
筆者の生家は犬好きで、生まれたときからずっと犬と一緒でした。これまで小型犬に中型犬、大型犬、加えて猫やインコがいたときもあります。現在も自宅や実家には犬がいます。
嫌なことがあったときも、うれしいことがあったときも、常に犬が寄りそってくれました。会話はできないけれど、話しかけると気持ちをわかってくれたようにいつもやさしい目で見つめ返してくれるのです。
初めて犬が亡くなる体験をしたのは、5歳のときでした。いなくなってしまって悲しくて、“いなくなる”という意味もわからなくて…「どうして帰ってこないの?」と何度も親に尋ねた記憶があります。幼いながらに理解したのは、「命には限りがあって大切なものなのだ」ということでした。