近年、「男性の育休」に対する関心が高まっています。共働き世帯が増加する現在において、「ママだけでなくパパが育休を取得する」というのも1つの働き方なのかもしれません。そこで、パパの育休取得における現状や、実際に取得した経験談をみてみましょう。
男女で差がある育休への意識
2020年2月、オーストラリアのコンサルティング企業「The Dream Collective Global Pty Ltd」は、全国の働く男女800人を対象に実施した「働き方の多様性に関する意識調査」のデータを公表しました。その結果、育休に関する設問への回答は、以下の通りとなっています。
「職場で育児休暇を取得した人はいますか」
女性取得者の有無…いる 66.5%、いない 33.5%
男性取得者の有無…いる 23.9%、いない 76.1%
「今後育児休暇を取得したいと思いますか」
女性 そう思う…81.0%、そう思わない19.0%
男性 そう思う…62.5%、そう思わない37.5%
こうしてみると、実際に育休を取得している人だけでなく、取得に対する意志も男性の方が低いという現状がうかがえます。また、「取得したいと思わない」と回答した男性の23.3%は、「男性は育児休暇を取得する必要がない」という理由を挙げました。男性の育休取得に対する理解は、まだまだ進んでいないようです。