シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はコーヒーチェーン店「コメダ珈琲」を運営するコメダHD(3543)の、2020年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年5月11日に更新されたコメダHDの2020年4月既存店売上高は、対前年同月比53.1%となりマイナス成長。なお、同社の客数及び客単価の内訳は開示されていません。

また全社売上高も55.2%であり、新型コロナウイルスに対する緊急事態宣言を受け、既存店・全店ともに対前年同月比で50%台の厳しい結果となりました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。

既存店について、前期はマイナス月が7月(98.7%)のみと、堅調な推移を見せました。しかし新型コロナ問題により、今期はスタートの3月からマイナス月(90.5%)となり、4月はさらに数字が悪化しています。

一方で全店売上高は、前期全ての月がプラス成長です。しかし今期は既存店同様、2カ月続けてマイナス月からのスタートとなりました。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は、2019年は概ね1,950円~2,150円でのレンジ相場が続きましたが、2020年1月にレンジ上限の2,150円を突破し2,296円に到達。

しかしその後反落し、2月後半からの株式市場全体の下落の中で4月6日には1,316円まで下落しました。現在は反発し、1,800円前後で取引されています。

前期は堅調な月次推移となりましたが、新型コロナの影響で今期は厳しい立ち上がりとなっています。今後の外出自粛緩和の中で、対前年同期比50%台まで落ち込んだ売上高が5月にどこまで回復るか注目されます。

コメダホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:2021年2月期 FC向け卸売売上前年比・総店舗数

LIMO編集部