子育て費用とはそもそもどのくらい必要となるのか、皆さん想像できますか。「子ども一人育てるのに1000万円は必要」と言われることがあります。

しかし、すべて私立で進学した場合とすべて国公立で進学した場合では、もちろん違いは出てきます。今回は文部科学省「平成30年度子供の学習費調査の結果について」及び「国公私立大学の授業料等の推移」のデータをもとに、検証していきたいと思います。

子どもをどこの学校に進学させたいかの背景

最近では、小学校に進学する際に受験をさせる「お受験」は珍しくなくなってきました。

子どもの将来の就職先などを考えると、限りなくチャンスが多い進学先が良いと思うのは親心ですし、また地方にお住まいの方であれば、首都圏で仕事のチャンスを手にできるような大学に進学させたいという親御さんも多いかと思います。もちろん、地元の国公立大学に進学して、最終的には地元で就職してほしいと希望される親御さんもいらっしゃるでしょうが。

いずれにせよ、進学先は親御さんの様々な期待が入り混じり、そしてお子さんの成績も関係してくる要素といえます。

しかし、その進学先次第では、大きく子育て費用の総額が変わってくるのが現実です。

それでは、早速すべて国公立で進学するという、費用面でもっともいわゆる「親孝行」のパターンを見ていきましょう。