子どもと一緒にいられる時間が増えた

金融機関で働くCさんもテレワークのよさを感じている一人。「会社に行っているときには当然子どもと接することができないし、帰りも遅かったから子どもたちとちゃんと向き合ってこられなかった。最近は妻とも話をする時間が増えたし、子どもと遊ぶ時間も取れるようになった」とのこと。

「勤務時間中は部屋にこもって仕事。定時過ぎたらすぐに勤怠を入力して仕事を終え、妻が夕食の準備をするまで子どもたちと遊ぶ」と言います。専業主婦の奥様も理解があるようで、「仕事の時間中は子どもの相手も家事もしなくていい」と言ってくれているのだそうです。

「日中、家にいると子どもが駄々をこねているのも聞こえてきて、改めて子育ての大変さもわかったし、妻に感謝する気持ちが湧いた」とのこと。テレワークが家庭円満に結びつくというのは理想的かもしれません。

オフィスの快適さを思い知る人も

一方、テレワークで不便さを感じている人もいました。メーカーで働くDさんは「オフィスがいかに快適か思い知った」と嘆きます。

「ウォーターサーバーもあるし社食もある。室内は常に快適な温度に保たれているし、ネットを使うのに何も問題はない。大きなディスプレイもあるし、長時間デスクワークをしても体が痛くなるようなイスでもない。気分転換に喫煙所にも行けるし、こう思うと何不自由ないオフィスだったなと思う」と話します。

Eさんは家では喫煙しないと決めているそうで、喫煙するのは会社と外出先のみ。今はお店にも行けず、喫煙の機会が激減。ストレスがたまると話していました。そもそも自宅は働くことを前提にした環境ではないでしょうから、いきなりテレワークになったことで不便に感じることは多いかもしれません。