さらに、自動車株も総じて大きく買い戻され、スズキ(7269)が一時+10%超高の爆騰となり、ホンダ(7267)、マツダ(7261)、三菱自動車(7211)なども揃って急騰しました。

ただ、トヨタ自動車(7203)は小幅下落で引け、前日に前期業績の赤字転落を公表した日産自動車(7201)は小幅上昇に止まっています。

一方、株価上昇基調が続いていた銘柄に利益確定売りが続出し、任天堂(7974)が一時▲4%安に迫る大幅下落となり、コンドーム使用機会の増加で買われていたオカモト(5122)も大きく値を下げました。

また、28日に発表したQ1決算が減益となった小林製薬(4967)は一時▲10%超安の暴落となり、除菌液の特需効果が織り込まれた大幸薬品(4574)も一時▲8%弱安の急落となっています。

その他では、政府による緊急事態宣言の期限延長が報じられたことを受け(注:正式発表ではない)、ディズニーランドの休園長期化懸念が高まったオリエンタルランド(4661)が▲4%超安の大幅下落で安値引けとなったことが目を引きました。

新興市場(東証マザーズ)では、新型コロナウイルスのワクチン開発で期待が高まるアンジェス(4563)が一時+24%弱高の大爆騰となりました。この日、アンジェス1銘柄の売買代金は1,035億円に上り、東証マザーズ全体の47%を占める大活況ぶりとなっています。

葛西 裕一