たとえば、自動車のエンジンに不可欠なネジを独占的に生産している地域または工場があるとして、その地域または工場で感染が拡大し、生産が止まってしまったら、世界中の自動車工場が止まってしまいます。そうなれば、自動車の価格は上がりますね。

筆者は自動車のサプライチェーンに詳しくありませんので、そうしたことがないように願っていますが、何かの製品でそうしたことが起きる可能性は否定できないでしょう。

余談ですが、新型コロナが収束した後、世界的なサプライチェーンの見直しが起きるかもしれません。「世界中で一番安く作れるところで生産する」というのは、何事もない時には良いですが、災害や疫病等々のリスクがありますから、多少コストが高くても、生産拠点を分散しておくという「保険」ですね。

国内では運送業者の感染がボトルネック化するかも

国内では、運送業者の感染が懸念されます。部品工場から組立工場へ、組立工場から小売店へ、という物流が労働力不足で滞ってしまうと、すべての商品が品不足になってしまいます。

小売店に物が届かず、当然ながらネット通販も機能せず、ということになると、「高くても買いたい」という消費者が数少ない店頭商品に殺到することになるでしょうから、幅広い品目で価格が高騰する可能性があります。

工場は売り上げ減少に悩み、消費者は値上がりに苦しむ、というのは最悪の事態ですね。リスクシナリオとしては頭の片隅に入れておく必要がありそうです。