また、「3年後の自分はいくらぐらい貯まっていると思う?」と聞くと、「自分がお金を持っているイメージがない。このまま貯金ゼロもありえる」と言うのです。
つまり、先述したようにお金を貯める動機が希薄で、いくら貯める必要があるのか、どうやって貯めるのかがイメージできていないので、最終的なゴール地点である「お金を貯めている自分」につながらないというわけです。
人間はイメージできないことは成し得ません。お金を貯める目的と貯めるべき金額を明確にして、お金が貯まっている自分をしっかり頭の中に思い浮かべられるようになることが大切です。
値段以外の理由に気を取られている
「普段買い物するときに何を重視する?」という質問に対しては「値段と質を見ている」と答えたAさん。しかし、一緒に買い物に行くと、無意識のうちに「コレ、なんかいい!」という曖昧な基準でモノを購入していることがわかりました。
ちょっとしたコンビニのお菓子でも、類似品が並んでいる中で期間限定のものを選んだり、たとえば同じミルクティーでも、オマケがついている割高なほうを選んでいました。
人間は目で見ていろんな情報をキャッチするので、つい値段以外の部分に気を取られてしまいます。期間限定やオマケ、「〇割引き」などというキャッチーなPR文句にごまかされてしまうこともありますが、それは買い物の基準が明確になっていないから起きるのです。