最初の頃は「できないこと」ばかり思い浮かべ、落ち込んでいました。急激な環境の変化に、ただ驚いては流されるだけで、受け身だったのです。
しばらくすると段々と、いくら自分が悩んだところで環境は変わらないと自覚。同時に、変化を嘆くだけでは赤ちゃんや自分の体調に悪いと思うように。 「自分ができること・できないこと」を切り分けたのが大きかったように思います。
そこで、プラスに変化したものに目を当てるようになりました。たとえば、ほとんど大人と話すことがなくなったせいで、以前より「顔見知りの人との会話や時間」も大切にするように。スーパーやコンビニの店員さんや児童館の方と顔見知りになり、色々と話す時間を大切にするようになりました。友人や同僚などの話す相手が多かった昔は、ほとんどなかったことです。
幸せのハードルが下がったのも、大きな収穫です。ちょっとのお散歩や会話、天気がいいだけでも幸せを感じれるようになり、日常の小さな幸せを見つけることが上手になりました。
そして、ある程度環境に慣れてきたら、子育て支援を行う団体に所属するなど、能動的に動くようにもなりました。その環境下でも自分ができることを始めてみると、楽しいことが増えたのです。
それが1年過ぎ、2年過ぎ…となると、さすがにこうしたギャップにも慣れっこになり、それが当たり前へと変わっていきます。もちろん、現状は健康への不安が大きいですし、社会全体で感染拡大を抑えなければならないなど状況は全く別ですが、生活に起きた急激な変化に覚えがあったのでした。