「夫はATM」と割り切っていたAさんのケース

夫の交友関係や仕事上の付き合いに嫌気がさしたというAさん。子供が生まれて育児に奮闘しているときでも、夫は理由をつけて外出してばかり。まだ小さな子供を抱え、Aさんは日々孤独を感じていたのだそう。

「一番助けてほしい時期に助けてくれず、夫婦でいる意味を見失いました。離婚も考えましたが、私は専業主婦。夫のことはATMだと割り切り、日々を過ごしていました」
しかしそんな日々も長くは続きませんでした。子供が4歳になった頃、我慢の限界に達したAさんは子どもを連れて実家に帰省。離婚に向けて仕事を探し、家庭裁判所を通じて夫と離婚の話し合いをはじめました。

そこまできて、やっと夫の態度に変化が。話し合いを続けるうちに、夫からやり直したいと申し出てきたそう。それでもAさんは悩み続け、別居期間は約8ヵ月続きました。最終的に、やり直したきっかけはなんだったのでしょうか。

「やはり子供に負担をかけていることを感じたためです。仕事をすることで気持ちも変化し、夫に対して無理解だった部分もあったなという反省も出てきました」

悩みぬいた末、Aさんは夫とやり直す道を選んだそう。はじめはぎくしゃくしていましたが、今は仲間としての連帯感が生まれ、なんとかやっているそうです。