「ラテラルフィッシング」と呼ばれる巧妙な詐欺メール
また、前述の調査では、近年手口がだんだんと悪質化している『ネット詐欺』についても質問をしたところ、以下のような結果になったそうです。
・フィッシングメールを受け取ったことがある…25%
・フィッシングSMSを受け取ったことがある…21%
・利用した覚えのないサイト・サービスからの請求を受けたことがある…15%
注)「フィッシングメール」や「フィッシングSMS」
銀行・カード会社・オンラインサービス・芸能人などの名を騙ったメールやショートメール
とくに最近では、「ラテラルフィッシングメール」と呼ばれる巧妙な詐欺メールも登場してきました。「ラテラルフィッシング」とは、企業などの組織になんらかの攻撃をして、組織のメールアドレスを不正に使用できるようにすること」を意味しています。つまり、企業の正規のドメイン名を使って、詐欺メールが送られてくるわけです。
以前まではドメイン名を見て「これは怪しい」と判断できましたが、正規のドメイン名で届くラテラルフィッシングメールには通用しません。そのため、詐欺だと気が付かずに対応してしまうケースが増えているのです。
そのほか、「寄付を誘ったメールが届いたので、記載されたURLを開いたら無関係のサイトに飛んだ」「利用しているアプリの運営から、『問題が発生したので下記のURLから登録情報を入力して』という詐欺メールが届いた」というケースも。実際に利用しているサイトやアプリからメールが届いてしまうと、つい信用してしまう人もいるということなのかもしれません。