30代になると、仕事では部下を持つ立場になったり、プライベートでは結婚して子どもができたりなど、人生における基盤ができる年代といえるでしょう。また、収入や生活環境により、収入や貯蓄に差がつき始める時期でもあります。そこで今回は、気になる30代のお金事情と将来の悩みについて紹介します。

自分は人より多い? 少ない? 30代のお小遣い・貯蓄・収入

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、2020年3月に「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」(対象:20代1000人、30代500人、40代500人)を発表。

まず、お小遣いの月平均額は20代28,760円、30代26,684円、40代27,085円と、30代が一番少ない結果となりました。

また、30代の貯蓄の調整平均額※は183万円で、20代の平均貯蓄53万円の3倍以上です。ただし、貯蓄が「50万円以下」が25.8%、「貯蓄ができていない」も20.0%と、貯蓄がほとんどないという人たちも半数近くを占めます。

※当該設問では、上位数%のデータにみられた極端な値の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用

一方、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和元年)」によると、30代の年間手取り収入分布は以下の通り。500万円未満で5割近くになっています。

収入はない…0.0%
300万円未満…11.3%
300~500万円未満…33.6%
500~750万円未満…39.9%
750~1000万円未満…8.6%
1000~1200万円未満…4.0%
1200万円以上…2.7%