一時期、「やりがい搾取」という言葉が流行したのを覚えていますか。「やりがい搾取」とは、仕事の給料や待遇ではなく「やりがい」が大事だとして、不当に低い給料で労働者を働かせようとする行為です。
もちろん「やりがい」を感じることも大切ですが、仕事によって得られる収入で生活が成り立っている以上、働きぶりや成果に見合ったお給料をきちんと支払うべきですよね。しかし、こうした「搾取」が起こっているのは仕事の場だけではないようです。
今回は、「自分は搾取されているかも」と感じた瞬間について4人の女性に聞いてみました。
親からの”搾取”に気付いたのはネットの掲示板で…
「親からの搾取に気付いたときには、自分の人生があまりに哀れに思えて大泣きしてしまった」と語ってくれたのは、現在は親元を離れて東京で暮らす20代の女性Aさんです。彼女はそのことに気付いた瞬間のことは今でも忘れないと言います。
「もともと、姉と私に対する親の態度に差があることに違和感を抱いていた。でも、それを言ったら何かが壊れてしまう気がして口には出せなかった。私は何かと姉の召使みたいに扱われていて、私が姉を上回る成績を出しても、スポーツで表彰されても褒められることはなかった」のだそう。
「むしろ『なんでお姉ちゃんを傷付けようとするの? 嫌な子ね』と悪者扱いされ、姉に勝つのは姉のメンツをつぶすことになってしまうんだと思って何事にも全力で取り組めなくなった」とAさん。