各学校別「学習費の総額」

では、子ども一人あたりにかかる教育費って、いったいどれくらいなのでしょう。

文部科学省や厚生労働省の調査結果によると、2018年度(保育所は2017年度)の子ども一人あたりの保育費(※1)・学習費(※2)の総額は以下の通りです。

・保育所 25万3656円
・公立幼稚園 64万9088円
・私立幼稚園 158万4777円
・公立小学校 192万6809円
・私立小学校 959万2145円
・公立中学校 146万2113円
・私立中学校 421万7172円
・公立高等学校(全日制) 137万2072円
・私立高等学校(全日制) 290万4230円

また、日本政策金融公庫の「教育費負担の実態調査結果」によると、大学卒業までに必要な入在学費用(※3)(子供1人当たりの費用)は以下の通りです。

・大学1年次  245万3000円
・大学2~4年合計 470万7000円(※4)

さらに、これを国公立・私立別、文・理系別にみると
・国公立大
  入学費用 80万1000円
  在学費用 459万2000円

・私立大学文系
  入学費用 90万4000円
  在学費用 640万4000円

・私立大学理系
  入学費用 85万5000円
  在学費用 741万2000円
となっています。

また、同調査によると、自宅外通学をする学生1人あたりの年間仕送り額は平均90万8000円、自宅外通学を始めるためのアパート敷金や家具などの購入費は平均37万4000円、となっています。

進学する学部の分野や、自宅から通学するかどうかにより、かかる費用にはかなりの差が出てくるわけです。

きょうだいが多いご家庭などは、家計への負担が気になるところですよね。
次では、「家計への負担」を軽減するために作られた、国の「教育無償化」制度についてみていきましょう。