──が! この状況になっていてもまだ「ゴールデンウイークのチケットはキャンセルしてないの」と義母からは伝えられたそう。ゴールデンウイークについても、キャンセルしなければならない状況であるのは目に見えているのに…。
「これからの付き合い方を考えてしまうような出来事だった」と友人は言っていました。友人のケースでは、夫と義父が常識人であったことが救いだったと思いますが、この期に及んで同じことを繰り返そうとしている義母に、友人家族はまた振り回されるのだろうなと思うと、気の毒でなりませんでした。
休校だからと旅行計画を練り始める学生たち
筆者は趣味として、あるスポーツ競技に取り組んでいます。体育館で行う競技であるため、新型コロナの感染が広まりつつある時期にチームメイトへ向けて、「今は練習をやめるべきなのではないか」と意見を投げかけました。
筆者が住んでいるのは、感染者数が比較的少ない県の地方都市なのですが、公共施設なども続々と休館しはじめ、行動を変えていく必要がありそうだという空気がすでに漂っていました。
筆者と同じ世代や少し上の世代の人たちは、“いつ自分が感染してまわりにうつしてしまうかわからない”という不安から、筆者の意見に賛同してくれた人が多数いました。一方、同じチームメンバーでも、大学生たちは、これだけ連日報道されてネットでも情報が伝えられているにもかかわらず、危機感をそれほど持っていない様子だったのです。
「軒並み体育館の使用が禁止になっているのに、うちのチームの体育館は今まで通り使えてラッキー!くらいにしか思ってなかった」
──というのが、彼・彼女たちの偽らざる気持ち。「卒業旅行で海外へ行った学生たちが新型コロナを発症した」というテレビのニュースを思い出し、妙に納得した瞬間でした。