定年後の不安が押し寄せる
今回のように「いつか収束する」のであれば、今だけのことと割り切ることもできるかもしれません。しかしMさんは「母親がいっていた『夫源病の意味がわかった』といいます。
「定年後、夫が家にいることでストレスが溜まったり体調に影響が出るといわれる、いわゆる『夫源病』なんて都市伝説かよっぽど不仲な夫婦の話だと思っていました。うちの夫は外出もするし、自分にとって夫はすでに空気のような存在。重荷に感じるはずなんてないと思っていたんです。
しかし、今回のことで『夫が車を運転できなくなったり、足腰が立たなくなってお互い逃げ場がなくなったら』という事態を想像するようになりました。娘も自立したらこの状態は遠い未来ではありません。とはいえ、離婚するほど問題もない。だけど夫といることが苦痛。そんな気持ちに気づいてしまったんです」