たとえば飲食店で子どもと一緒に食事をするとき。食べはじめる前に子どもの分を別の器に取り分けるのですが、食べ終えてから「もっと食べたい!」と言われることがあります。
ルール上、一度自分が箸をつけたものは子どもに食べさせられないので、この場合は追加注文するしかありません。「最初から多めに取り分けておこう」と先手を打ったときに限って子どもの食欲が振るわず、子どもの食べ残しを自分が食べる羽目になったり…麺類だと伸びきっていて、かなり悲惨な光景です。
また、飲み物を“親子別々”にするとなると、外出時は2本の飲み物を常に持ち歩くことになります。自宅から水筒を持って行くにしろ、外出先で飲み物を買うにしろ、親子で2本分。荷物が増える、余分なお金がかかる。これは、子育て世代の私にとってなかなかの痛手なのです。
自宅では何とか工夫してルールを実行できるものの、外出時には心が折れそうになったことも…。
楽しそうにアイスクリームを分けあっている親子、「ママのジュースも飲んでみたい!」とお互いの飲み物を交換している親子。どちらも自分にはできないことなので、うらやましいような、複雑な気持ちで見ていました。
自分の気持ちの葛藤は、ルールを貫く以上避けては通れない道なのです。