以上のように、新型コロナウイルスの影響で報道されないが、現地では1月初旬と同じ情勢が続いている。イラクは依然として米イラン対立の最前線なのだ。現地のシーア派武装勢力は攻撃を続けると宣言しており、今後も駐留米軍への攻撃が続くことだろう。

今後の動向のカギは米大統領選

そして、今後の動向においては、秋の米大統領選の行方が1つのポイントになる。トランプ大統領が再選することになれば、現在のリスクがさらに4年間は続くことになる。

一方、民主党候補の本命となりつつあるバイデン氏が勝利することになれば、バイデン氏のイラン政策に左右されることになるが、現在のリスクからは変化が生じることになろう。

日本経済への影響だが、現地では双方の応酬が続いているものの、それが1月初旬のような危機にまで高まる可能性は低い。新型コロナの問題もあるが、トランプ大統領も秋までに緊張を高めることはできるだけ避けたいだろう。

和田 大樹