現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大は欧米で猛威を振るい、イタリアやフランス、スペインや米国では極めて深刻な事態となっている。そして、今まさに日本・東京もロックダウンの手前と言われ、これまでなく緊張が高まっている。
しかし、新型コロナウイルスがメディアで取り上げられる直前、世界では米イラン危機が大きな問題となっていた。あれから、この問題はどうなっているのか。ほとんどメディアで取り上げられなくなったことで、その動向は幸いにも落ち着いているのか。
現実はそうではない。今でも同じような衝突は続いているのだ。
米軍駐留基地へのロケット弾で死傷者
3月11日、イラク・バグダッド北郊にある米軍駐留基地にロケット弾15発以上が撃ち込まれ、米兵2人と英兵1人が死亡、少なくとも12人が負傷した。
犯行声明は出ておらず、米軍幹部は、現在のイスラム過激組織「イスラム国(IS)」にこれほどの攻撃をする能力はないとし、イラクを拠点とする親イランのシーア派武装勢力「カタイブ・ヒズボラ(KH)」による犯行を指摘した。
ちなみに11日は、1月初旬に殺害されたイラン革命防衛隊・ソレイマニ司令官の63歳の誕生日だった。