EVは遅い?

はじめに抱くEVのイメージは「遅い」ということではないかと思います。

ガソリンエンジンを搭載した、比較的排気量の大きい車やターボなどの過給機が付いている車に乗っている人からすると、電気を燃料としてモーターを駆動させて車体を動かすEVには、非力なイメージを抱いてしまう方が多いのではないでしょうか。

ですが、一度EVに乗ってみるとそのイメージは払拭されること間違いなしです。

日産自動車「リーフ」を例にスペックを確認してみると、モーターの出力は109馬力と1,500ccクラスのコンパクトカーとほぼ同じくらいですが、最大トルクが254N・m(25.9kgf・m)/0-3008rpmと2,500cc~3,000ccクラス並みの力強さを発揮します。(「リーフ」の62kWhバッテリー搭載車だと、モーター最大トルクは340N・m[34.7kgf・m/500-4,000rpm])

しかも最大トルクが発進時から出るので、出足がバツグンにいいというメリットもあります。

数年前に日産自動車のCMでスポーツカーとゼロヨン対決をしてリーフが買ってしまう、といういかにも過激なものが放映されていましたが、時速0kmからの力強い加速感は非常に気持ちのいいものなのです。

また、EV全般に言えることですが、重量のあるバッテリーを搭載している関係でサスペンションなどの足回りのパーツが強化されています。

そのため、カーブや山道での運動性能も高くなっていますから、キビキビとした走りを楽しむことができます。