東日本大震災との違い
今回のパンデミックは、東日本大震災と異なる点がいくつかあります。
東日本大震災は日本国内だけの被害に留まったことで、他国からの支援も受けることができました。道路が分断されるなど、ロジスティクスに影響は出たものの、長期的な極端な物資不足に陥ることはありませんでした。
しかし、今回の「コロナショック」は世界的規模で被害が出ている点で異なります。現代はグローバル社会で、世界での分業化が進んでいます。日本衛生材料工業連合会によると、日本で販売されているマスクの約8割は輸入品です(※)。
今回は世界的な流行ですから、被害を受けているのは日本だけではありません。結果として、日本でのマスク不足が発生する事態となりました。日本の体制を整えるだけでは物資不足が解消されず、マスクやアルコールなどの物品が長期的に不足する事態になったのです。これは東日本大震災では見られなかった状況です。