厚生年金の受取額をシミュレーションしてみよう

年金制度はよく2階建ての制度と言われます。

1階部分は「国民年金(基礎年金)」。こちらは、自営業や個人事業主の方、会社員の方、専業主婦の方などの立場に関わらず、みんなが加入している年金制度です。年収による受け取り金額の変動はなく、加入期間によってのみ左右され、受け取り時には「老齢基礎年金」と呼ばれます。

そして2階部分が、「厚生年金保険」。こちらは、会社にお勤めして厚生年金を支払っている方のみ加入する制度です。給与から天引きされていることがほとんどで、会社と折半で負担しています。受け取り金額は加入期間とその間の平均年収によって各々変わってきます。受け取り時には「老齢厚生年金」と呼ばれます。

老齢基礎年金は20歳から60歳までが満期となるので、未納分がなければ満額の78万100円を受け取ることが出来ます。大学在学時に特例制度を利用して免除を受けている方も多いので確認してみてくださいね。

老齢厚生年金は細かい条件によって異なり、平均年収と加入期間で受取額が変化します。ただ、「平均年収×0.55%×加入期間(年数)」でおおよその受取額を算出することができます。

未納期間がない方は、この「老齢基礎年金」の78万100円と「老齢厚生年金」の算出額を足した金額が、1年に受け取る年金額ということになります。