2人で支え合うという選択

最近は自立する女性も増え、結婚していても扶養に入らずキャリアを積んで働く女性が増えています。同じ女性として女性の社会進出は喜ばしいことです。先ほどシミュレーションした老齢年金の受取額も、奥様が扶養を外れた共働き世帯の夫婦なら2倍になりますね。

つまり、専業主婦ではなく扶養を外れて働くことで受け取る「老齢厚生年金」の金額が増えていくということ。厚生年金は年収に応じて受取額も変わってきますから、どうせならバリバリ働いて豊かな老後に備えるというのも選択肢の一つです。

「独身」か「結婚」かという選択

もしかしたら、読者の方の中には「独身」か「結婚」かという選択肢で悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。私自身も未婚ですが将来には悩むところ。もともと結婚願望はなく、死ぬまで働いていたい!仕事大好き!というタイプですが、老後のお金のことをお客様にお伝えする中で、自分の胸にグサリと刺さってくるものが常にありました。

お互いに会社勤めで働いた場合、年収にもよりますが単純に考えると年金の受取額は2倍になります。旦那さんの方が年上だった場合は旦那さんの年金支給の時期が早くなり、年下だった場合は旦那さんの方が遅くなるということはあれど、例えば住宅を購入したとしても2人なら楽だよな…。

キャリアは誰にも邪魔できない自分だけのものですが、「支え合う」という選択肢を頭の片隅に置いて見るのもいいのかなあなんて最近では少し考えています。皆さんの老後にも私の老後にも!幸あれ☆

【参考】
年金見込額試算」日本年金機構
いっしょに検証!公的年金」厚生労働省

野島 葉子