日経平均は3年4か月ぶりに終値ベースで16,000円台へ

2020年3月19日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より173円72銭安の16,552円83銭となりました。

18日には16,726円55銭で引けていましたが、終値ベースで17,000円を割り込むのは2016年11月以来、3年4か月ぶりです。連日、年初来安値を更新しています。

世界でも、依然として新型コロナウイルス問題の収束が見通せない状況が続いています。

米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)、オーストラリア準備銀行(RBA)など、各国の中銀が緩和策を打ち出すと、いったんはこれを好感した買いが入るものの、その後は往って来いで反落してしまう状況です。

特に米株は1日で1000ドルを超えて乱高下するなど、荒い値動きが続いています。

今後の展開はどうなるでしょうか。気になるのは新型コロナウイルスの感染者数が欧州、米国で急増していることです。米国では感染者数が21日に2万人を突破したと報じられました。

もはや「対岸の火事」ではなくなったこともあって、海外の投資家の動揺が見られます。米国株市場では「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数が75を超えるなど、リーマンショック時に次ぐ水準で高止まりしています。

また、懸念されるのは投資家のメンタル面の影響だけではなく、人やモノの動きが止まることで実体経済に影響が及ぶことです。日本国内でも、ホテル、レジャーなどのサービス業だけではなく、製造業でも人員削減などを行うところが出てきています。