親が責任を持つ範疇では親が決めたルールの中で使うこと、またそうして使い方を覚えていくことは大学以降の自立をする準備でもあること、そして学校や他の生徒に迷惑をかける使い方をしてはいけないこと。今では家と学校でこうした携帯電話に関するモラルを教育してもらえたことは、とても感謝しています。

「親に相談しない」ことが当たり前になりつつある危険性

「ネットトラブルあんしんサポート」を提供するNTTドコモが先日行った調査では、ネット上のトラブルに巻き込まれたときに「親に相談する」と回答したには、スマホを所有している13歳~18歳の中高生男女200人の55%。一方、「インターネットで調べる」と回答した人は76%と、親よりもはるかに多い結果となりました。

また、女子中高生のうち「自分自身がSNSでつながった人と実際に会ったことがある」も25%と4人に1人に。男子中高生は8%だったのに対して、非常に高い割合になっています。スマホがあまりにも身近になっていることで、所有も使い方もより個人化し、何かトラブルがあったときにも親に相談しない子どもが増えているのでしょう。

「今は自分たちが小中高生だった頃とは違うから」と、時代の流れに対応することも大事です。しかし、子どもを取り巻くネットトラブルのリスクや社会に出て求められているモラルは自分たちの頃とは比較にもならないくらい、高まっているとも言えます。

携帯電話黎明期を知る30~40代の子育て世代だからこそできる、家庭内のルールの見直しを図ってみてもいいのではないでしょうか。

【参考資料】
「平成30年度青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)」(内閣府、平成31年2月)
親が知らない、中高生の『ネットトラブル』リスク」(NTTドコモ、2020年3月13日)

富士 みやこ