また、前日に▲5%超安だったファーストリテイリング(9983)も、終値が▲7%安に迫る連日の急落となっています。この2つの主力大型株の急落が主要因で、日経平均株価は大きく値を下げたと言えましょう。

その他では、ファナック(6954)やKDDI(9433)など株価指数の寄与度が大きい銘柄も急落し、日立製作所(6501)や塩野義製薬(4507)も急落したまま引けました。

さらに、不動産株が一向に下げ止まらず、三井不動産(8801)、三菱地所(8802)、住友不動産(8830)が揃って大幅安で昨年来安値更新となったことが目を引きました。

一方、富士フイルムホールディングス(4901)が+15%超高のストップ高で引けました。

これは、中国政府が、同社の子会社が開発したインフルエンザ薬「アビガン」に新型コロナ治療での有効性があると臨床研究で確認したと発表したためですが、これだけの大型株でストップ高は滅多に見られないケースです。ただ、会社側はライセンス契約の期限切れにより、収益への寄与を否定しています。

その他では、ソニー(6758)やシャープ(6753)などハイテク株の一角が買い戻されたのが目立ちました。

新興市場(東証マザーズ)では、アンジェス(4563)が一時ストップ安まで売られ、そーせいグループ(4565)も急反落しました。一方、弁護士ドットコム(6027)が大幅高となっています。

葛西 裕一