全米ダウン症協会の研究によると、母親が45歳の場合、ダウン症の子が産まれる確率は約30人に1人。25歳だと約1,200人に1人であることに比べると、著しく高くなっています。
また、母親が30歳の場合に約900人に1人である確率が35歳になると約350人に1人にまで上昇。医師たちが35歳を過ぎての出産ブームに警鐘を鳴らすのも頷けます。
まとめにかえて
厚生労働省の資料から、実際に高齢出産が増えていることがわかりました。待ち望んだ子どもを授かるのは祝福すべきことですが、母親の年齢が上がると妊娠初期の流産や、ダウン症を引き起こすリスクが増すという一面もあります。
「あの人が高齢出産をしたから、まだ私も大丈夫」と世間の情報だけを盲目的に信じず、しっかりとライフプランニングを行って人生の選択をしてくださいね。
【参考資料】
「高齢妊娠に伴う諸問題」(古川誠志、杏林医学会雑誌/47巻(2016)1号)
「母体の年齢別出生数の割合」(厚生労働省人口動態調査、2016年)
「Does Down Syndrome Run in Families?」(National Down Syndrome Society、全米ダウン症協会)
泉 彩