高齢出産はどれくらい増えている?

2016年に発表された研究結果、「高齢妊娠に伴う諸問題」によると米国では40年前と比べて35歳以上の初産婦は9倍になっています。

一方、厚労省人口動態調査の「年齢別出生数の割合」によると、日本では1975年に35歳以上の割合が3.8%であったものが2016年には28.5%にまで上昇。高齢出産の割合は全体の3割近くを占めるようになりました。

この背景の一つとして、女性が高学歴を取得して社会進出するようになってきたことがあると言われます。また、不妊治療の研究が進み、技術が発達したことも挙げられます。

35歳を過ぎの出産のリスクは?

では、高齢出産にはどのようなリスクがあるのでしょうか?

まず、高齢妊娠だと妊娠初期の流産や妊娠中毒症の確率が上昇。また、年とともに子宮や卵巣の機能も老化していき、ダウン症候群など染色体の異常が起こりやすくなると言われます。