次に、2019年のクレジットカード保有者の保有枚数の内訳を見てみると、クレジットカード保有者のうち、実際に7割以上の人がクレジットカードを複数枚保有していることがわかります。

図表2:2019年 クレジットカードの保有枚数内訳(クレジットカード保有者)

出典:「クレジットカードに関する総合調査」を参考に編集部作成

クレジットカードを複数持ちするメリット

上記のデータを念頭に置いて、クレジットカードを複数持つことでどんなメリットを享受できるのかについて、具体的に見ていきましょう。

国際ブランドを使いわけることができる

1つ目のメリットは、国際ブランドを使いわけることができるという点です。

クレジットカードの国際ブランドとは簡単にいうと、世界各国で利用できるクレジットカードのブランドのことです。たとえばVISA・Mastercard・JCB・American Express・Diners Clubなどがあります。

利用者を増やしたいクレジットカード発行会社は、上記のような国際ブランドと提携して国際的にカードを利用できるようにしています。

また、それぞれの国際ブランドは利用できる国や地域、加盟店などが異なります。ですが、1枚のクレジットカードに対し1ブランドしか付帯させることができません。

つまりクレジットカードを1枚しか持っていないと、提携ブランドのカードを利用できる国や加盟店でないとカード決済ができず、不便を感じることもあるでしょう。

この不便を解決するのが、クレジットカードの複数持ちです。とくにVISAとMastercardという組み合わせで保有しておくと、国内外問わず加盟店が多いので利便性が上がります。