一方、食事をこぼさずに食べるように言ったり、自分の言った通りに行動しない子どもを責めたり「うるさい!」「あんたはダメな子ね!」などと言ってしまっては、これは「支配」になってしまっています。お母さんにもやらなければならないことがたくさんあり、余裕がないうえ、子どもが2人や3人もいると、ついイライラして怒鳴ってしまうこともあるでしょう。ただ、お母さんもひとりの人間、感情的になってしまうこともあるものです。

もし「しつけ」ではなく「支配」をしてしまったと感じれば、落ち着いてから「お母さん、きつく言い過ぎてしまったね、ごめんね」と子どもに謝ればいいのです。自分を許していけるようになると、子どもも次第に「ま、いっか」という思いで見られることが増えるでしょう。

良い母親を目指しすぎないことも大切!

赤ちゃんの時期に多い悩みが「ミルクではなく母乳で育てなければ!」という思い込みです。ミルクで元気に育っている子どもは数多くいます。毎食、栄養バランスが取れた食事をつくらなくてはいけないとか、子どもは遊んだものを自分で片付けて常に部屋をきれいに保たなくてはいけないとか、こういうことは誰が決めたことでしょう。