三重山:いいか。日銀だって市場参加者で投資家だ。すでにETFはバンバン買っているし、個別株を買っちゃいけないなんて、どこにも書いていない。そこにチャンスがある。全上場企業の株を買ったって、今じゃ300兆円くらいの出費で済む。ETFには200兆円もつぎ込んだしな。
黒口: ・・・。
三重山:カネがなけりゃ刷るか日銀コインを発行すれば済むんだ。いいか、全上場企業にTOBを掛けるんだ。バーンと広告打って。広告は電博堂にでも頼めばいい。報道はNJKにまかせよう。もちろんただのTOBだけじゃ社長連中は相手にしないだろう。
黒口: はあ。
三重山:でも俺には秘策がある。TOB価格は市場価格の5割増しでオファーする。これに乗らないやつはいないだろう。
上場企業でも大手企業の経営者は所詮サラリーマン社長さ。TOB成功の暁には特別ボーナスを支払うってちらつかせれば、役員連中をまとめられるだろう。同族上場企業でも、昨今は後継者不足で困っている。TOBをかければサンキューベリマッチで乗るさ。
個人投資家だって万々歳だ。この株安でピーピー泣いている投資家に5割増しで買うといったら泣いて喜ぶぞ。日銀様々だってな。
TOBをした後はどうする?
黒口:では、TOB後の経営はどうされますか。
三重山:年寄連中で役に立たない奴らはサッサと引退してもらう。イキのいい若手を抜擢してもいいし、外人を引っ張ってきてもいい。これがホントの資本と経営の分離ってやつだ。ただ日銀職員の役員派遣はありえない。官僚に経営は無理だ。
雇うやつらに外資系企業並みの給料を払えば、バンバン働いて業績も伸びるだろう。業績が伸びなけれ即交代させられる。おまけに経営者連中はがっぽり税金を払ってくれるから、税務署も喜ぶ。