また、英国やドイツ、イタリアなどでも各国政府が大規模な財政政策を打ち出しています。日本でも減税の実施などが議論されています。
17~18日には米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。新型コロナウイルスの影響で景気後退懸念があるため、3月3日に0.5%の利下げを行ったばかりですが、再度利下げを行うのではないかと見込まれています。
ただ、市場はすでに追加利下げを織り込んでおり、利下げが行われない場合には落胆売りになる可能性もあります。
気になるのは、米株が乱高下しても、日本株は下がり続けていることです。
インバウンド需要の減少などにより企業の業績に影響が出始めています。東京五輪の中止・延期の可能性なども悪材料になりそうです。ただし、夏前には混乱も収束すると予想する声もあり、今はそれに備えた仕込みの時期と考えることもできます。
足元では下降トレンドだが、底値を模索する動きも
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
週初9日は窓をあけて寄り付くと大きな陰線となりました。その後、目先意識されやすい2万円にローソク足の実体がかかると、一進一退の動きとなります。しかし、5日移動平均線に上値を抑えられ、また窓をあけて下落してしまいました。