しかし、これはあくまでも『平均値』です。「予備校に多くお金をかけている家庭」がある一方で、「塾や予備校は最小限!」というケースもあるわけです。
例えば、お子さんの通う高校が進学校であった場合、普段の授業のレベルもそれなりに高いでので、自宅で計画的に勉強を進めることができさえすれば、わざわざ予備校や塾に通ってまで勉強をする必要性は低いかもしれません。
さらに、自己管理のできるお子さんであれば、通信講座やオンライン型の学習動画配信サービス、各予備校の映像講座など、自宅学習システムをベースにするという選択肢もあります。
通学型の予備校や塾に比べれば、かなり割安な費用で済ませることが可能です。オンデマンド学習が可能ですので、体調不良で欠席する心配もありませんし、反復学習にも有効であるといえます。
ただ、塾や予備校に通った場合のメリットもたくさんあります。
自習室が完備されている
環境の整った自習室が使える点は魅力的。「自宅以外のほうが、誘惑物が少なくて落ち着いて勉強ができる」というお子さんの場合は、伸ばしたい科目だけを厳選して受講し、講義以外の時間は自習室で勉強という方法で利用するという手もあります。
ライバルと切磋琢磨できる
同じ志を持つ仲間と、ライバル意識を持ちながら勉強ができる点は、自宅学習のみでは経験できないことでしょう。
きめ細かい入試情報を入手できる
予備校は入試のプロです。複雑で多様化する大学入試システムについても精通していますので、きめ細かい進路指導を受けることができるでしょう。
予備校や塾を含む「校外学習」は、お金をかければかけるだけ、よりよい勉強をするための環境を手に入れることができそうな気もしますが、お子さんの性格や学習スタイルに向いているかどうかは別問題です。