子どもが危険な目にあったり、痛い思いをしたりしたのを目にして、「ほら、ママがちゃんと見ていないから…」という人がいます。

「自分がついていながら…」という自己嫌悪にさいなまれているママたちを、その言葉でどれだけ傷つけているのか…彼らは、果たして考えたことがあるのでしょうか。

母親に注意喚起を促すために発した一言なのはよくわかりますし、言っていることもごもっとも。でも、その言葉が刃のように深く心にささったままだ…と訴えるママも多いのです。

悪いのは私。そんなことはわかっている

子育て中に「ママがちゃんと見ていないから」「それは母親の責任」と責められた経験がある、という人は多いようです。そしてみんな口をそろえて「悲しく、悔しかった」と訴えます。

──娘が生後3カ月のころに発熱。初めての熱に動揺してしまい、慌てて小児科に行きました。結局は風邪だったのですが…。

待合室で診察の順番を待っているときに、孫が風邪を引いたから、と来院していた女性に話しかけられました。どうしたの?って聞かれたので、熱が出て…と答えると「まぁ、生後半年までは熱は出ないものなのに…それはママの責任ねと言われたんです。

ただでさえ、熱が出ている姿を見て「しんどいだろうな…」とかわいそうな気持でいっぱいだったのに、その一言で涙が止まらなくなって…。そんな私の姿を見た女性は、何も言わずに席を外しました。