シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は串カツチェーン店「串カツ田中」を運営する串カツ田中HD(3547)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年3月4日に更新された串カツ田中HDの2020年2月既存店売上高は、対前年同月比102.9%となりプラス成長。内訳は、客数100.3%、客単価102.6%でした。
また全店売上高も131.4%とプラス成長となっています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は11月決算)。
既存店売上高について、対前年同月比で12月はマイナス成長(96.3%)となりましたが、1月から2カ月続けてプラス成長(1月は117.4%)となりました。既存店売上高は昨年3月から10カ月連続でマイナス成長が続きましたが、ようやくトンネルを抜けだした様子です。
一方で、全店売上高は前期(全ての月でプラス成長)からプラス成長が継続中。特に、前期は客単価は全ての月でマイナス出会ったのに対し、今期の客単価は3カ月続けてプラスと健闘しています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社株価は2019年1月と8月に1,700円台でダブルボトムのチャートを形成。その後は8月から着実な上昇を見せた後、11月の2,652円がピークとなり反落しました。そして2月後半からの株式市場全体の下落の影響もあり、3月13日には1,200円台に突入し安値を更新しています。
既存店売上高は対前年同月比でプラス成長が2カ月続いており、前期のマイナス成長基調から脱しつつあります。3月から新型コロナウイルス問題の影響本格化が予想されますが、既存店が復調傾向にある中で、どの程度の影響を受けることになるかが注目されます。
参考資料:月次報告(2020年2月度)
LIMO編集部
執筆者
LIMOニュース編集部は、国内のみならずグローバルの視点から、金融や経済、投資、資産運用に関するニュースをはじめ、読者の皆様の「くらしとお金」にかかわる気になる情報について幅広く取り扱い、かみ砕いてわかりやすくお届けします。
LIMOニュース編集部のメンバーは、国内外大手金融機関勤務でファンドマネージャーや証券アナリスト経験者他、調査会社アナリスト、大手ファッション誌や雑誌の編集長経験者、地方自治体の年金業務担当経験者、またWebマーケティングスペシャリストなどで構成されています。またコンテンツ管理においては、編集者だけではなく、書籍校閲やメディア運営の経験者などが携わっています。
LIMOニュース編集部で特徴的な点として挙げられるのが金融プロフェッショナル経験者が多いことです。編集スタッフの金融機関勤務経験年数は延べ30年、正確には367か月となります(2022年3月1日現在)。編集者には日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、第一種外務員(証券外務員一種)、AFPなどの資格保有者が複数在籍しており、生保関連業務経験者としては過去に保険募集人資格を保有していたメンバーもいます。日本株式、米国株式、投資信託、生命保険、つみたてNISA、iDeCo、国民年金、厚生年金、住宅ローンなどといったテーマに関しては踏み込んだ分析や考察をすることができます。
LIMOの沿革としましては、2015年にLIMOの前身である「投信1(トウシンワン)」として産声を上げました。そして2018年には、より多くの読者の方にお金に関する情報を発信したいという考えから、メディア名をLIFE&MONEYの造語として「LIMO(リーモ)」と変更しました。現在では月間ユニークユーザー数が500万人を超えるまでになりました(2022年6月30日現在)。今後もより多くの方に読んでいただけるニュースを発信していきたいと考えています。
「投信1」には、個人投資家向け金融経済メディアであった「Longine(ロンジン)」の執筆者であった証券アナリストやファンドマネージャー、ベンチャーキャピタリストとして長年の調査や運用経験を持つメンバーが中心に参画していました。Longineは、グループ内で新サービスを展開することとなり、多くの読者の声に惜しまれながらサービスは2020年3月に終了しました。Longine編集部メンバーの一部は引き続きLIMOニュース編集部のメンバーとして在籍し、お金のプロとしてコンテンツ編集や情報を発信しています。
LIMOは株式会社ナビゲータープラットフォームが運営しています。詳細はこちらをご覧ください。