シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回はセルフ式うどん店「丸亀製麺」他を運営するトリドールHD(3397)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年3月4日に更新されたトリドールHDの2020年2月既存店売上高は、対前年同月比108.9%とプラス成長。内訳は客数107.7%、客単価101.1%でした。

また全店売上高も115.0%と110%を超えるプラス成長。既存店・全店ともにプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は2月まで、対前年同月比でプラス成長月9カ月、マイナス成長月2カ月という堅調な推移を見せています。なお、足元では12月から3カ月連続でのプラス成長です。

ただし客単価が1-2月はプラスながら、マイナス月が7カ月もあり、苦戦しています。

一方で全店売上高は今期全ての月でプラス成長が継続。また1-2月は110%を続けて超えており、高い成長を見せています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社株価は2018年10月以降、2,500-2,700円台でフタがされた状態が続きました。その後、昨年11月に窓を開けて上昇し3,000円台に到達しました。

しかし、その後は反落。2月後半の株式市場全体の下落もあり一時2,100円台まで下落し、現在は2,300円付近での取引となっています。

客単価面での苦戦は見られますが、既存店・全店ともに売上高は対前年同月比で伸びが続いており、堅調な推移を見せています。

3月から新型コロナウイルス問題の影響の本格化が予想されますが、堅調な業績がどの程度の影響を受けるのか注目されます。

トリドールホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次売上高レポート

LIMO編集部