そのような中、日経平均株価は終日プラス圏で推移しました。米国株式相場の大幅な急反発を好感し、寄り付きで+300円弱高となる好調なスタートとなりましたが、結果的に、これが日中の高値となりました。

その後は徐々に上げ幅を縮小し、後場の半ばに一時+120円高となる場面も見られています。結局、続伸で引けましたが、終わってみれば“寄り付き天井”でした。

なお、TOPIXも同じような値動きで3日ぶりの反発となりました。

東証マザーズ株価指数は続伸、売買代金は4日連続で1,000億円割り込む

東証マザーズの出来高は8,496万株、売買代金926億円となり、いずれも前日より増加しました。個人投資家も様子見スタンスに徹したと見られ、売買代金は4日連続で1,000億円を下回っています。

ただ、株価指数は続伸となりました。これで700ポイント割れの危機はいったん遠のいた形ですが、今後の個人投資家の物色意欲次第と言えましょう。

新型コロナ治療薬の開発開始を発表した武田薬品工業が大幅高、日立製作所も大幅上昇

個別銘柄では、医薬品株への物色が強まり、とりわけ、前日に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬の開発を始めると発表した武田薬品工業(4502)は一時+4%超高の大幅上昇となり、テルモ(4543)やエーザイ(4523)も大きく値を上げました。