こうしたお互いのモヤモヤは、普段は別々の場所で働いている夫婦が同じ空間で仕事をし、さらにそこがプライベートな家であるという特別な状況だからこそ起きてしまうのでしょう。夫婦揃っての在宅勤務は、会社仲間や上司、部下とは違い、気心が知れている夫婦同士だからこそのストレスが生じるケースは決して我が家だけではないのではないでしょうか。
夫婦同時在宅勤務はルールを決めるとストレスも軽減
こうしたモヤモヤが夫婦喧嘩へと発展してしまったことも少なくありません。その経験から言えるのは、これから夫婦同時在宅勤務を控えている人は、いくつかの対策を考えておくといいということです。
まず、必ず部屋を分けること。オンライン会議などがある場合には、なおさら部屋は分けた方がいいでしょう。我が家では部屋を分けたことで、かなりお互いのストレス度は減りました。部屋数が少ない間取りであれば、極力お互いの距離を空けることが大事だと思います。
また昼食の時間や食べ方はどうするのか、その日の朝に決めておくことをおすすめします。些細なことですが、「今日は忙しいからコンビニで買ってきて済ませる」「お昼に時間があるから、二人分作っちゃうよ」とすり合わせておくことで、ランチタイムにイライラせず午後もモチベーションを下げずに仕事を続けられるはず。
在宅勤務中の家事については、どちらも家にいて仕事をしている状況では、自分が何かしらの家事をやっているのに相手が一切やっていなければ普段以上にイライラしてしまうこともあります。そのため、「自分が使ったグラスは自分で洗う」「在宅勤務中は家事をしない」など、ある程度のルールを決めておいた方が無難。
また部屋が分かれているとしても、音や声は少なからず聞こえてきます。休憩時間にテレビや動画を見るなら、できるだけ小さな音にするかイヤホンを使った方がいいでしょう。