新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策として、在宅勤務を取り入れる企業が増えています。日本経済新聞は同紙が2月27日に主要企業を対象に行った緊急調査で、約5割が原則または一部で在宅勤務に切り替えたという結果を報じています。

こうした状況で、初めて夫婦ともに在宅勤務となっているケースも少なくないのではないでしょうか。夫婦揃っての在宅勤務をやってみると、「あれ、こんなことでイライラする」「効率のいい仕事ができない」となってしまうタイミングがちらほらあります。筆者の経験をお話します。

お互いのパソコンの音が気になる

筆者はフリーランスのため、基本的に平日土日関係なく在宅で仕事をしています。一方、月に数回程度、土日にパソコンを開いて資料を作ったり会議やプレゼンの準備をしたりしている会社員の夫。

そのため我が家では、子どもが産まれるまではたびたびダイニングテーブルで向かい合ってパソコン仕事をしていることがありました。つまり、これまで幾度となく「夫婦揃って在宅勤務」という状態を経験してきたのです。実はこの夫婦同時在宅勤務状態になると、我が家では険悪なムードになってしまうことが珍しくありませんでした。

たとえばお互いがパソコンのキーボードを叩く音。夫がキーボードに叩きつける音がもううるさくてたまりません。自分の仕事に集中しつつ、「いつ、注意しようかな」と躊躇(ちゅうちょ)していたところ、夫から言われたのが「パソコンの音、うるさいよ」。そう、お互いがお互いを「うるさい」と感じていたのです。