シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「松屋」他を運営する松屋フーズHD(9887)の、2020年2月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。

直近の月次実績

2020年3月2日に更新された、速報ベースの松屋フーズHDの2020年2月既存店売上高は、対前年同月比115.4%となり今期最高の数字でプラス成長となりました。内訳は客数110.7%、客単価104.2%と、特に客数の伸びが顕著です。

また全店売上高も117.7%で今期最高数字。既存店・全店揃って、今期最高数字でのプラス成長を果たしました。

今期の既存店売上高の振り返り

では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は3月決算)。

既存店売上高は今期11カ月、全ての月で対前年同月比プラス成長が継続中。また客数及び客単価も全ての月でプラスが維持されています。また2月は客数が110.7%と今期初の110%台となった結果、売上高も115.4%となり今期最高の伸びを見せました。

全店売上高も既存店同様、全ての月でプラス成長が継続。2月(117.7%)は、7月(110.6%)、9月(110.3%)と並ぶ110%超えとなるなど、堅調に推移しています。

過去1年の株価動向

最後に同社の株価動向を見ていきましょう。

同社の株価は2019年7月から上昇が続き、2020年1月には5,130円の高値に到達しました。しかしその後は反落。2月後半の世界的な株価下落を背景に、2月28日には4,000円を割れました。

既存店・全店売上高がともに堅調な推移を見せており、2月は両者とも対前年同月比で今期最高数字となりました。新型コロナウイルス問題で外出が手控えられる中、今期最終の3月はどのような数字で着地となるのかが注目されます。

松屋フーズホールディングスの過去1年の株価推移

参考資料:月次報告 2020年3月期(2019年4月〜2020年3月)

LIMO編集部