どう言えばいいか困り果てていたときに助け舟を出してくれたのが夫でした。一緒に育児をしていく中で昔と今の育児方法の違いを知り、卒乳を1歳に限定しない現代の子育てを理解していたのです。
夫が「今は赤ちゃんが離れるまで母乳を飲ます考えが主流だよ」「病院からも飲みたがっていたら1歳過ぎても飲ませてくださいと言われている」とさり気なく今の育児法を義母に伝え続けた結果、卒乳云々の話を口にすることがなくなりました。
育児に関する常識は日々更新され続けている
祖母世代は子供を育て上げたという自負があるため、娘や嫁がしている育児に疑問を抱くこともありますし、自分の経験を踏まえて良かれと思って口を出すこともあります。しかし、現役時代から30年も経ち育児に関する科学的な研究や心理学などが比べ物にならないくらい発達しているのは否定できない事実です。
科学的見地に基づいた育児に関する知識は日々更新され、たとえば離乳食の時に親が噛んで細かくしたものを与えるなどは虫歯菌がうつる可能性もあるため、現在ではやらないように注意されるものです。新しい常識を上手に伝えつつ、子供の成長を一緒に見守るスタンスで双方の関係に亀裂が入らないようにしたいものですね。
中山 まち子