場所に慣れて人見知りがひと段落したのを見計らい、義母に抱っこしてもらった瞬間目が合ってニコっと笑ったのです。それを見た義母は「抱っこ癖がつく」という気持ちが吹き飛んだように嬉々としています。キャッと笑い声をあげる孫を抱っこしながら、「抱っこ癖がつくけど、この笑顔を見たら無理ね」と明るい口調で筆者に話しかけてきました。

このチャンスを逃すまいと、助産師さんからたくさん抱っこすることで親子や祖父母との愛情関係が築けるとアドバイスをもらったなどと説明しました。「抱っこ癖がつく」は過去の考え方であることを義母の機嫌が良い時にそれとなく伝えたのです。義母は筆者の言葉に耳を傾けてくれたのか、抱っこ癖に関する話はしなくなりました。

「母乳は1歳になったら卒業」という圧力

母乳に関してだけは、実母と義母とでは大きな違いをみせていました。実母は母乳に関して寛容なのでストレスはなかったのですが、義母の前ではなるべく母乳の話をしないよう気を遣いました。

昔は早く卒乳させて離乳食に進むのをよしとしていたこともあり、義母は筆者の子供達が1歳前後になると毎回、「もう断乳したの?」「離乳食は進んでいる?」と質問してきます。また、義母の周囲ではママの復職に伴い早々に卒乳する子供が多く、母乳に関しては今も昔も変わらないと捉えていたようでした。

しかし今では、卒乳のタイミングはお母さんの復職や赤ちゃんが母乳に執着しなくなったらとタイミングは親子によって様々です。それを知らない義母は、子供が1歳を過ぎても母乳を飲んでいると知ると、義母は「本当におっぱいが好きな子なのね」と呆れた様子。