筆者は出産前の栄養士さんの指導や助産師さん、そして看護師さんの誰からも白湯に関して聞かされていませんでした。そこで、赤ちゃんに本当に必要なものなのか慌ててネットで検索したところ「赤ちゃんの水分補給は白湯より母乳とミルクが主流」というものばかり。退院時に手渡された育児書にも白湯に関しての記述はありません。
張り切って白湯の準備をしている母には言いにくかったものの、今と昔の違いや病院で全く説明をされていないことを伝えました。案の定、母は「当たり前すぎて看護師さんたちが言わないのでは」と不機嫌そうに返してきます。取り合えず、病院からもらった育児書とネット検索の結果を見せて昔との違いを示しました。
育児書はともかく、ネットサーフィンが好きな母は、パソコン画面でヒットした「白湯を無理に飲ませなくても大丈夫」という情報を目の当たりにし、ようやく現実を受け入れてくれたのです。
「抱っこ癖がつく」を吹き飛ばした子供の笑顔
今では親子の関係を築くためにも乳幼児期のスキンシップが重要視され推奨されています。しかし、祖母世代では泣いたからといってすぐに抱っこすると甘えん坊な子になるという、いわゆる「抱っこ癖がつく」という考えが主流でした。
第1子がまだまだ赤ちゃんだった頃に夫の実家へ帰省すると、ちょうど後追いが始まった時期と重なったこともあり筆者の姿が見えなくなると泣き始めます。泣くたびに筆者が抱いていると義母から「そんなに抱いていたら抱っこ癖がつくわよ」と指摘されたのです。
周囲のママさんと祖母世代との育児方法の違いを話し合う時、一番取り沙汰されていたのが抱っこ癖に関することでした。筆者はある程度覚悟はしていたものの、実際に言われると心にチクリときました。しかし、実母とは違い言葉で反論すると義母の面子を潰しかねません。そこで、筆者は賭けに出ました。