「前回が帝王切開だったこともあり、大き目の病院を選びました。前回の病院の助産師さんの言葉もあったので『今回も帝王切開になるだろう』ということはなんとなく頭に描いていました。私が検診で前回のお産の話をすると、担当の医師から『もしVBACをご希望でしたらうちではできませんので』といわれ、初めて『VBAC』という言葉を知りました」

VBACとは、「Vaginal Birth After Caesarean」の略であり、帝王切開での出産経験のある母親が経腟分娩でお産をすることをこう呼びます。全くその予定がなかったKさんは、計画帝王切開になるであろうというお産方法に納得し、病院を後にしました。

「ユッキーナのやつ挑戦しないの?」

安定期も近づいたためママ友たちに妊娠を報告したKさん。同じく第二子妊娠中のママ友にも報告すると、どこで産むかということと合わせて「今度こそ通常分娩で産まないの?ユッキーナが挑戦した方法があるんだよね?」といわれたそう。

「そのママ友は第一子をかなり苦労して出産した方でした。陣痛が丸二日かかった…というので、その辛さはかなりのものだったようです。過去には私が帝王切開だったという話をすると『えー!じゃあ陣痛を知らないってこと?!』といわれたこともありました」

そんな彼女は、今回もまた陣痛を経験せず帝王切開で出産をするというKさんに対し「でも、下から産んでみたくないの?」としつこく聞いてきたといいます。