みんなのフトコロ事情~平均給与はどのくらい?~
令和元年に国税庁が公表した『平成30年分民間給与実態統計調査(※1)』によると、1年を通じて勤務した給与所得者5026万人の中で、年間給与額が1000万円を超えているのは全体のわずか5.0%でした。また、1人当たりの平均給与は441万円で、男性は545万円、女性は293万円となっています。
つぎに、給与から税金などを差し引いた実際の手取り額をご紹介します。令和元年に金融広報中央委員会が公表した『家計の金融行動に関する世論調査』(※2)』をもとに、二人以上世帯と単身世帯のそれぞれについて、年代別年間手取り収入の平均値と中央値を見ていきましょう。(グラフ「年代別年間手取り収入」参照)
いずれの年代でも、単身世帯より二人以上世帯のほうが、年間手取り収入(税引後)が多くなっています。共働き世帯が一般化しているため、稼ぎ手の多い二人以上世帯で収入が多くなるのは、ある意味当然のことといえるでしょう。
年間手取り収入の平均値・中央値は、二人以上世帯では年代が上がるにつれて増加して、50歳代でピークになることがわかります。一方の単身世帯では、二人以上世帯に比べると年代による変化の幅が小さく、30・40歳代をピークに減少していくのが特徴です。
年間手取り収入が1000万円を超えている人の割合は、単身世帯で1%程度、二人以上世帯で9%程度でした。