武漢の方には申し訳ありませんが、武漢が封鎖されているため、他の地域の患者数が限定的で、十分な治療が受けられることで死なずに済んでいる、ということになりそうです。

しかし、新型肺炎が発病してから死亡するまで長い期間を要する病だとした場合には、「武漢は昔から患者が多かった。昔から患者だった人が亡くなっているから、死亡率が高いのだ。武漢以外の患者は発病してから日が浅いので、死亡率が低いというだけのことだ」ということも考えられます。そうだとすれば、心配です。

致死率が低い可能性も当然ある

致死率が低い可能性も、当然あります。医療従事者の多くがそう言っているわけですから、むしろその可能性の方が高いのかもしれません。

第一に、データ的には「湖北省以外の地域では、中国国内でも外国でも死者数が治癒数より圧倒的に少ない」ということが根拠となるでしょう。湖北省では患者が多すぎて医療体制が崩壊しており、それが高い致死率の原因となっていますが、「医療体制が崩壊していない地域では致死率は非常に低い」という可能性もあるのです。

第二に、たとえば「新型肺炎は、罹患した直後は死ぬ人がいるが、罹患した当日を生き延びれば、翌日以降は死亡する可能性はほとんどない。もっとも、治癒するまでには長い療養期間が必要だが」という可能性です。

そうだとすれば、上記の計算式で正しいということになります。結論の出ていない人は、全員が治癒するわけですから。