「ボスママが私をグループから外す際に、『買い物依存で借金まみれらしいよ』『お金を貸したのに返してもらえなくて困っている』と言っていたらしいのです。もちろん事実無根。でもそのせいで、ほかのママたちからも距離をおかれるようになってしまって」

さらに誰でも見ることができるSNS上で、誰とは言わず同じような情報を拡散。金銭トラブルを匂わせることで噂がたち、『どうやらクラスのママにお金を貸してトラブルになったらしい』『相手はあの人だって』と一気にデマが広がってしまったといいます。

自分の知らないところで噂を立てられるだけではなく、SNSと第三者の口を通すことでそれがまるで事実かのようになってしまったそう。SNSだとデマの広がり方が早く、対応が追い付かないことに恐怖も感じたといいます。

「幸い、味方をしてくれるママ友がいたので噂が悪化せずにすみました。でもこれを機に、SNSメインでつながっているママ友関係は見直しましたね。子どもに悪影響の出る人間関係ってなんだろうと思ったら、ばかげてきてしまって」

仲間外れにしていたママ友たちは、今は転勤などでバラバラになっているそう。Iさんも今は本当に心置きなく話せる数人のママ友と、落ち着いた人間関係を築いているそうです。

対処方法も心に留めておく

しかし、SNSでは写真や動画を簡単に共有できることから、悪質な隠し撮りを拡散されてしまうというケースもあるといいます。一度インターネットに情報や画像が上がってしまうと、本人の思わぬところまで広がっていく危険性も考えられますよね。嫌がらせやいじめの範疇を越えて、犯罪扱いとなるケースもあるようです。

Iさんも当時は法的処置を検討したといいます。
「弁護士に相談することも考えていました。法的処置をとる準備をしているんだぞという姿勢を見せておこうかなと。やられっぱなしではなく、対処方法を心に留めておくことも必要だと思います」

コミュニケーションツールとして便利なSNS。大人であるからには、適度な距離感とモラルをもって、上手に付き合っていきたいものですね。

WANNAGROWライターズ