貯金が減ることは必ずしも悪いことではない
お金が使えない人の中には、せっかく貯めたお金が減ってしまうことは悪いことであり、避けるべきことであると考えている人もいます。特に、100万円とか1,000万円といったキリのいい数字を割り込んでしまうことに、大きなストレスを感じる傾向にあるようです。
しかし、繰り返しになりますが、お金は生活の中で利用してこそ意味を持ちます。
どれだけお金を貯めていたとしても、そのお金を貯めたまま死んでしまっては遺されたお金は何の意味も持ちませんし、せっかく稼いだお金を使わないままにしておくことのほうが、よっぽどもったいないことですよね。
これまで持ち続けてきた考え方を変えるのは、決して簡単なことではありませんが、少しずつお金を使うことへの罪悪感を解消していきましょう。
今後の人生プランをあらためて考えてみる
貯金が目的化してしまう前は、何らかの目的のための手段としてお金を貯めていたはずです。そこで、今後の人生のプランや目標・したいことなどを、あらためて考えなおしてみましょう。
早期退職して海外に移住したい、個人でピアノの教室を運営したい、オーロラを見に行きたいなど、人によってさまざまなプラン・目標があるはずです。
そういった自分自身にとって大切なことを思い出せば、「とにかくより多くのお金を貯めること」と「お金を貯めて目的のために利用すること」のどちらの優先度が高いかは、おのずと分かってくるでしょう。
貯金の話に限ったことではありませんが、ゴールまでの道のりが長く手段と目的があいまいになってきたときは、一度原点に立ち返って目的を見直してみることで、自分にとって本当に大切なことが明確になるはずですよ。