貯金の計画が定まっていないタイプ

貯金の目的や計画が決まっていない状態だと、どうしても貯蓄のスイッチが入りにくくなりがちです。今後のライフプランから、どの時期にいくら必要になるのかを計算してみましょう。結婚、出産、教育費、住宅購入費などを計算すれば、「〇歳までにこれだけ貯めるぞ」とモチベーションが向上するでしょう。

自分にあった貯金方法を掴めていないタイプ

「毎月の貯金額に波がある」「収入はあるのに、給料日前になるとお金が残らない」という場合は、どう貯金すればいいのかを掴めていないと考えられます。毎月の貯金額を決めておく、先取り貯金をして使う前にお金を確保しておくなど、自分に適した手段で貯金を増やしていきましょう。いくつかの手段を並行して行なう、貯金のペースを少しずつアップさせるなど、様子をうかがいながら調節することも大切ですよ。

みんなはいくら貯めているの?

自分のタイプが分かったところで、「じゃあいくら目標に貯金すればいいの?」と疑問に思う人もいるでしょう。ここでは、家計の黒字額の平均値をみてみましょう。

総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編) 平成30年(2018年)平均結果の概要」から、2人以上の勤労者世帯の1カ月あたりにおける黒字額を過去10年にわたって見てみましょう。(資料中 図1-2-7 黒字の内訳の推移「二人以上の世帯のうち勤労者世帯)」より数値を抜粋)

・2009年:約10万8,900円
・2010年:約11万1,700円
・2011年:約11万1,700円
・2012年:約11万1,100円
・2013年:約10万7,000円
・2014年:約10万4,800円
・2015年:約11万1,900円
・2016年:約11万9,100円
・2017年:約12万1,400円
・2018年:約13万9,800円

あまり実感がないかもしれませんが、実は世帯の黒字額は増加傾向にあります。2009年と2018年を比較すると、約3万円増えていることがわかりますね。では、過去10年の預貯金純増の推移を確認してみましょう。