いつもの自分に戻るために、たとえば子どもの病気で不安になれば調べたり、プロに相談したり、受診して子どもの様子を細かく伝えるなど、自分ができるベストを尽くします。また、イライラの元になる心身の疲れを減らすために、家事を減らしたり、自分のキャパを把握して休みをとることもあります。

自分の感情をコントロールするために、日々の暮らしに工夫を取り入れたり、自分のキャパを把握しながら過ごすようになりました。

日常的に自分の気分を戻すアイテムも手に入れた

落ち込んだ気持ちを持ち直すには、考え方だけでなく、アイテムも重要です。

子どもが乳幼児期は特に、親に自由はありません。外出も、飲み会にも自分の買い物にも行けないし、授乳中は禁酒。となると「毎日家の中ですぐにリフレッシュできるアイテム」をできるだけ多く手元に置くことが大切になります。

好きなコーヒーやチーズを常備したり、音楽を聴いたり、キャンドルを用意したり、香りの良いシャンプーを手に入れたり。「ちょっとした幸せ」を身の回りに置き、落ち込んだ気分をすぐに戻す自分なりの方法を見つけていったのです。

こうやってみると、育児で気分を切り替えたり、モノの見方が変わるなど、得るものが多くありました。最近は現代の育児の大変さが少しずつ世間に知られるようになってきましたが、育児から得るものについても多くの人に広まるといいと思います。

宮野 茉莉子